スン・テウ
Sung TIEU
一日よりも⻑く
2020年 サウンド
3分38秒 作家蔵
共同制作:キムアイン・レ、ミン・アイン、タオ・ホアン
歌:タオ・ホアン
サウンドプロデュース:佐藤國雄
サウンドデザイン:アレクシス・チャン
毎日午後4~5時に曲を再生することができます。
「More than day(一日よりも長く)」が毎日午後4時に流れるお店(五十音順)
大川屋本店(蕎麦屋)/おもてなしカフェ(アジア食材店)/近留そば店/SHIROIYA HOTEL/タンマイ(ベトナム料理店)/コンビニエンスストア チャンドラ(アジア食材店)/ブゥ スア クァン(ベトナム食材店)/トゥック ファム ヴィエット ティー ちゃん(ベトナム食材専門店)/喫茶マルカ/パーラーレストラン モモヤ/ロブソンコーヒーアーツ前橋店/前橋中心商店街協同組合
作家略歴
1987年ベトナム、ハイズオン生まれ。ベルリンおよびロンドン在住
スン・テウの制作活動は、国境を越えた動向や、グローバルな資本主義、脱物質化された芸術の伝統文化への介入などの交差する場所で行われている。彼女の作品は、歴史的、現代的なものが相互依存する政治権力の構築と、それらが人間の精神に及ぼす影響について考察している。近年の個展に、「What is your |x|?」(2020年、Emalin、ロンドン)、「Zugzwang」 (2020年、ハウス・デア・クンスト、ミュンヘン)、「In Cold Print」(2020年、ノッティンガム コンテンポラリー)、グループ展に、「Magical Soup」(2020年、ハンブルガー・バンホフ現代美術館、ベルリン)、「In the Forest、Even the Air Breathes」(2020年、ベルガモ近現代美術館)などがある。2020年にはArs Viva Prize for Visual Artを受賞、工芸美術館(フランクフルト)、クンストフェライン・ハノーファーでの展覧会が予定されている。
作品解説
この展覧会の会期中、毎日午後4時になると「More than day (一日よりも長く)」という歌が流れる。アーツ前橋のカフェとその周辺にあるお店、それからこのウェブサイトでも聴くことができる。どの店の雰囲気にも溶け込む、明るく軽快なメロディーの曲だ。もしかしたら客が歌詞に注意を向けるのは、優しく響く音を何度か耳にしてからかもしれない。これは、2018 年にアーツ前橋の滞在制作事業に参加したスン・テウが、市内在住のべトナム人の学生4 名と一緒に彼女たちが抱える感情に耳を傾け、歌詞にすることで制作した歌である。同国から日本に留学する学生たちの多くは、過酷な低賃金労働で身を費やしている。そこには異なる文化の受け入れに消極的な日本社会と経済格差を容認するグローバル化した先進諸国の問題が背景にある。テウは、彼女たちはすぐそばに居るのに見えない存在になっていると言う。何度も同じ時間に流れるこの歌は、私たちが彼女たちの声に耳を傾ける機会を提供する。
展示写真
スン・テウ
1987年ベトナム、ハイズオン生まれ。ベルリンおよびロンドン在住
スン・テウの制作活動は、国境を越えた動向や、グローバルな資本主義、脱物質化された芸術の伝統文化への介入などの交差する場所で行われている。彼女の作品は、歴史的、現代的なものが相互依存する政治権力の構築と、それらが人間の精神に及ぼす影響について考察している。近年の個展に、「What is your |x|?」(2020年、Emalin、ロンドン)、「Zugzwang」 (2020年、ハウス・デア・クンスト、ミュンヘン)、「In Cold Print」(2020年、ノッティンガム コンテンポラリー)、グループ展に、「Magical Soup」(2020年、ハンブルガー・バンホフ現代美術館、ベルリン)、「In the Forest、Even the Air Breathes」(2020年、ベルガモ近現代美術館)などがある。2020年にはArs Viva Prize for Visual Artを受賞、工芸美術館(フランクフルト)、クンストフェライン・ハノーファーでの展覧会が予定されている。